「中国料理」カテゴリーアーカイブ

スッポン料理の逸品−覇王別姫鍋

 話が中華料理となると、いろいろ言いたいことが出てきた。

 前回述べた覇王別姫鍋の写真を探してみた。確か1回目に行った時は、ウェイトレスが、スッポンが跳び出てくるかもしれないから、絶対蓋をあけないようになどと、上手に釘をさされてしまっていたが、この写真は2回目で、禁じられると見てみたいというわけで、蓋をあけたように思う。

 鍋の中、左側のスッポンだけでも贅沢なおいしさだが、これには、さらに右側に見える烏骨鶏が加わっているのだ。更に、薬膳料理のベースに使われる様々な漢方植物が入っている。その上、ここに追加してゆく食材が、この時は、同行してくれた私の中国人教え子が私ではとても中国語で注文できないような代物(羊の睾丸など)をどんどん注文してくれたのだ。このスープは絶品なのだ。

 さて、覇王別姫の名前の由来については、前回、同名の映画の一場面の影響について述べた。誰もが、中高生時代の漢文で一時的覇王・項羽と虞美人の話は読んだことがあるだろう。

 映画『覇王別姫』は、日中戦争前から文化大革命後までの京劇界が描かれるわけだが、そのベースに演じ続けられるのが、この演目だ。皆さんの中には諳んじている方もおられるだろうが、「虞や虞やなんじをいかんせん」という項羽の歌う部分を、京劇修行中の子どもたちが歌う部分など、感激ものだ。そう言えば、虞美人を演じる京劇役者を演じたレスリーチャンは今年の物故者だ。彼のパトロン役の食事の場面で、確か、烏骨鶏の首をスッポンが食いつき、その首を切って、生き血を取って飲むところが描かれていた。

 今日、タートルネックのタートルの意味がやっとわかって、娘に、45年生きてきた甲斐があったねと慰められたショックがあったからだろうか。「別」と「スッポン(漢字は難しい、日本漢字にはないかも)」は同音語、「姫」と「鶏」が同音語ということに気づいたのだ。

 今日は、障子貼りや風呂のカビ取りで疲れた。今後も調査を続けることにしよう。

麻婆豆腐の女房

NHK月曜ドラマシリーズ『麻婆豆腐の女房』のホームページ

 陳建一氏が飾った『中国語ジャーナル』1月号の表紙がやっとアフィリエイトで公開された。

 四川飯店やらいろいろ調べていたら、『麻婆豆腐の女房』が陳建一氏のお母さんだったのだ。話の筋から推測できなければならなかったのに、今頃気づくとは、それがNonkyのNonkyたる所以だ。

 そう言えば、数日前に深夜に再放送されていた。ビデオに撮れなかったのが残念だ。表題にしたけれど、1・2回仕事しながらの視聴だったので、ドラマについては詳しくないのだ。まだ、深夜の再放送が続いているかもしれないから、少しでも見ることにしようと思う。

 ところで、四川飯店と言えば、北京の四川飯店。93年に行った時は、軍閥、袁世凱が住んでいた四合院の中で食事をしたように記憶している。あれが、王府井の四川飯店なのか、ちょっと確かめるすべがない。とにかく、現在は場所が移転したようで、2002年には后海の近辺だった。

 四川料理となると、今や中国どこでもあるという観の鴛鴦火鍋。一つの鍋を二つに仕切って、辛いベースと辛くないベースの二種類を楽しめるというものだ。辛いのが好き、鍋が好き、という私にはたまらない料理だ。

 また、薬膳の四川料理ということで、二度食べたことがあるのだが、『覇王別姫鍋』だ。映画『覇王別姫』の中で、烏骨鶏の首をスッポンにかませ、そのスッポンの首を切って、生き血を抜いて飲む場面があったから、その辺から名付けられたものと思う。辛い四川料理とは違って、薬膳の独特のスープをさらにスッポンが濃厚な味にしてくれて、まさに絶品。あのおいしさは忘れられない。