おれたち福井人 ブログ

スケールの違う卒業写真

ここからJA9XDD(近藤)さんの写真をご覧ください!

 昨日、近藤さんにお会いする機会があったので、最近投稿のあった白山の写真についてお話を伺うことができた。かなり近いところで撮ったと見られる白山の山肌だったので、撮影地点について聞きたいと思っていたのだ。

 場所は、白峰村の国道158から少し入った地点ということであった。撮影の日も、何人かの白山撮影マニアが集まっていたというところだから、その道の人たちには有名なポイントなのだろう。

 それでも、この冬場での撮影だ。晴れ間が出るまで待ち続けられなかった人もいたらしい。そうした中、近藤さんはこの写真をゲットしたわけだ。

 さらに、地元、白峰小学校の生徒さんたちが卒業記念の写真を撮りに来ていたのだそうだ。この雄大さをバックに卒業記念が撮れるなんていうのも、羨ましい限りだ。

 ちなみに、近藤さん、彼らの写真も何枚も撮り、カメラ目線でない子どもさんについては、合成作成までしてプリントし、小学校の卒業生担任宛で郵送されたとのことであった。卒業記念を撮っていたのは、どんな人で、近藤さんの写真を超えるものが撮れただろうか?

  最近運の悪いことに、写真屋さんでも、細やかな配慮を欠く人によく接する。Webで写真を撮るようになるまでは、シャッターの切り方など、気を遣ったこともなかった私だが、写真というのは、どのような目線で世の中を、あるいは人間を、物事を見ているかを、対外的に自分をさらし出しているようなものなのかもしれないと考えると、恐ろしくもなる。

『ローマの休日』のおもひで

 『ローマの休日』のDVDを買ってしまった。オードリー・ヘプバーンに魅せられているのはもちろんなのだが、私にとってある意味で特別な映画なのだ。

 一般的に思い出に残る映画といえば青春時代に接した映画ということになるだろうが、私の場合、10年近く前に中国に1年半単身赴任していた頃、中国での語学教材取材のため、ビデオを撮りまくっていた時にめぐり逢ったものなのだ。

 中国では録画において困ったことがいろいろあった。まず、VHSテープは同じだが、映像方式が日本やアメリカのNTSCタイプとちがって、ヨーロッパ型ののPAL方式であり、機材も違うのだ。これは、赴任前に、オークション利用で変圧器とともに購入しておいた。更に困難があった。中国について録画するが、音が撮れない。サンヨーのVTRだったので上海支社に問い合わせると、香港(多分ヨーロッパタイプ)と中国大陸では、映像と音声の電波周波数の違いがあるためで、これを中国大陸タイプに改造する必要があるとのことで、その改造をしなければならなかった。

 次に、エアチェックの必需品として、番組表だ。中国では一般の新聞にはこれが載っていない。週刊物の番組表専用の新聞を購入しなければならなかった。

 更に、番組表を見れば、日本人ならすぐに困った状況に気づくことになると思うが、日本のように8時からとか10時からとかという定時に番組が始まるわけではないということなのだ。8:13とかそんなのばっかりなのだ。

 まあ、そんな生活の中で、録画した番組の中で、中国語もわかりやすかったからだろう。中国語版『ローマの休日』−『羅馬的暇日』は私のお好みとなって、滞在中かなりの回数鑑賞した映画となったのだった。帰国後もこの習慣はかなり続いていた。

 最近、ハードディスク・レコーディングしなければということになり、このローマの休日をDVDにコピーすることに成功した途端、なんと、中国方式のVTRが壊れてしまった。大量のVHSテープはゴミとなってしまったのだ。

 中国滞在中の思い出がたったDVD一枚になってしまったのだ。それが「ウルトラマン」や「一休さん」ではなく「ローマの休日」だったからまだよかった、と慰めている。

 ただ、画像は悪いし、中国語が聞き取れない部分もあるので、どんなこと言っているのか確かめたくもあり、今回の購入となった次第なのだ。家内には、「3,980円も使って」と非難されたが、これだけ思い出を語れば、納得もしてくれるだろう。