おれたち福井人 ブログ

平成20年度大学入試センター試験 中国語 解説 第6問

 速報と言えない状態になってしまいお恥ずかしい次第だ。問題は翌日解いてあったのだが、こうやって、仕事の合間に打ち込んでいると、後半部分の入力は、翌々日になってしまった。

問1 「書は言を尽くさず」つまり「書物に書いたものはいくらか簡単であり、著者が言いたい話ほどくどくどしくはない。」という欠点だから、4の「作者总写不出所有心里想说的话。(著者は話したいこと全てを書き出すことはできない。)」が正解。

問2 「『書は言を尽くさず』に関係する点は克服できる。筆記用具は安いのだから、文章を少しくどくどしいものにしたところで、筆記用具がよけいにいるだけにすぎない。そんなことは(49)ことじゃない。」ということになる。「不得了、了不起、大不了」の三つには「たいしたこと」の意味があり適当。3の「缺不了(なくてはならない)」だけ意味が異なり不適当でもある。

問3 「言が意を尽くさない」ことの困難は克服しようがないとし、歯の痛さの複雑さを表現することが難しいことを例にあげ、「たとえ字が全てわかり、話が全てわかったとしても、(50)とは限らない。」とある。「能知道写书的人想要说的意思(書物を書いた人が言いたいことを知ることができる)」とは限らないということで、1が正解。

問4 かつて人々がよく言った「(読書するには、)要注意字里行间(字句や行間に注意しなければならない。)。」の意味としては、1の「言葉で表されていない思いや含みを読み取らなければならない。」が正解。

問5 「「意」は言語や文字と切り離せないが、言語や文字では完全に表現できないものがある。言語や文字だけに限定し、言語や文字を表面的に把握することをやめないでいると、(52)那就成为死读书了。」で、(52)の意味としては、4の「ひたすら字面だけを読むことになる。」が正解。

問6 1が正解。

    アは、(只要)他不怕啰唆就可以了。(くどくどしいのを厭わなければ、それでいい。)」
    イは、(如果)只局限于语言文字,死抓住语言文字不放。(もし文字に限れば、やみくもに文字を把握し自由でない。)
    ウは、「文字は作者の意図を伝えるための橋であり, 既然知道了那个意思(その考えを知った以上)、その橋を壊してもよい。」

問7 3と5が内容として一致する。

    「因为语言总离不了概念,概念对于具体事物来说,总不会完全合适, 不过是一个大概的轮廓。(言語は概念から切り離せないから、概念は具体的事物に対していえばいつも完全に合っているとは限らない。しかし大体のアウトラインではある。)」とあるから、3の「概念只能说是具体事物的大概轮廓。(概念は具体的事物の大体のアウトラインであると言えるだけだ。)」は内容と一致する。
    「这些语言文字是为了传达作者的意思的一座桥梁。既然知道了那个意思,就可以拆了那座桥。(言語文字は作者の考えを伝える橋である。その意味を知った以上は、その橋を壊してもよい。)」とあるから、5の「读者理解了意思以后,就可以忘了具体的语言。(読者は意味を理解したら、具体的言語を忘れてしまっていい。)」は内容と一致する。

平成20年度大学入試センター試験 中国語 解説 第5問

問1 通信会社の人事部主任が、毎回、求人に応募してくる人がいることに気づいた。だが、彼の学歴は会社の学歴条件にあわないために採用されなかった。主任にとって4回目の応募(実は6回目)の時に、本人に主任が言った。その言葉の意味である部分の空欄を補う問題。主任の言葉は「公司的招聘条件其实是研究生以上学历。(会社の応募条件は実のところ大学院生以上の学歴なんです。)」で、その発言の意味は5の「(彼にもう応募させないようにした。)」が正しい。

問2 問1の主任の言葉に、彼は「私はずっと貴社で仕事することを希望しています。」と返すが、その言葉に対して、主任は、条件は言ったしわかってもらっただろうと、笑って取り合わなかった。よって、その態度としては「不再多说什么了。(それ以上、何も多くを言わなかった。)」が正解。

問3 第2段落では、人事委員会で、彼のことが取り上げられ、社長から調査命令が出、人事主任が調べると6回目の応募であったことがわかった。彼に関する過去の応募資料6通を社長が検討し、最終的に慣例を破り、彼を採用することにする。その決定を下す前の動量詞を選ぶ問題。社長は、かなり考慮したはずだから、「经理考虑了一阵。(社長はしばらく考えた。)」が正解。

問4 社長が慣例を破る判断を下した理由が、続いて語られるが、応募書類の中で、彼が一年一年努力し経歴を重ねていることがわかったから、4の「この応募者のなみなみならぬ努力に心を打たれたから。」が正解。

問5 社長の決定に対する人事部主任の反応を選ぶ問題。「想不通(納得がいかない、理解に苦しむ)」が正解。

問6 社長が、過去6年間の応募資料を見て、人事主任を納得させることばであるから、1の「これら六つの資料から何も読み取れないというのだろうか。」が正解。

問7 「応募者はこんなにも我々の会社を信用してきたのに、私たちは彼・・・・・・」と続く部分であるから、下線部45は「不把他放在眼里。」で、6の「彼に目もくれない。」が正解。

問8 本文内容として一致しないものを選ぶ問題。1の4回という数字は、この人事部主任になっての応募回数で、応募条件が変わったとは述べられていないので、一致しないものとして正解。5については、6回目の応募時の資料では、大学のコンピューター専攻卒業となっていたので一致しないものとして正解。