日中双語詩吟『出塞(從軍行)』王昌齢

日中双語詩吟『出塞(從軍行)』王昌齢

 シリーズ15作目となりました。辺塞詩人としても有名な王昌齢の『出塞(從軍行)』です。シルクロード、西域、異民族、長城、李広、李陵、司馬遷、中島敦、敦煌、井上靖と連想は広がっていきます。
 このシリーズは、中国語吟誦に加え、その旋律で日本語漢字音および書き下し文でも歌うという試みです。編曲を工夫した伴奏もつけています。
 今回採用した調子は、これまで一番利用させていただいている、陳炳錚さんの福州調を楊芬さんが古琴を弾きながら伝えてくださっているものです。徐々に伝承吟誦をたくさん聞くことができるようになってきましたが、高齢の方の無伴奏の吟誦は音程が安定せず、採譜が困難なため、古琴の演奏と一緒に受け継いで来られた彼女の伝承には非常に助けられています。
 カナダの中国語学者の葉嘉瑩教授(97歳)が、吟誦について語っている動画を見ました。幼少期に御両親から徹底した古典中国語教育を受け、戦前に北京大学英文系を卒業された彼女が、「吟誦は人に聞かせるものとは思っていなかった。」とおっしゃっていました。伝承吟誦については、伝承者が少なくなってきているものの、たくさんの吟誦が存在する証でもあるということを改めて実感させられています。
 依字行腔(中国語の声調の動きに沿った旋律で歌う)、平長(平声は長く)、仄短(仄声は短く)、入声促(入声は詰めて)、韻字拖音(韻字は伸ばして)はかなり守られていると思います。また、いつものように映像の字幕に平仄を色分けをして表示しています。 画像は、百度で、陰山山脈、内蒙古、隴西、蘭州、甘粛、河西回廊等で得られた画像を利用させていただきました。

詞:杜甫
曲:陳炳錚(福州)
伝:楊芬
吟:杉本紀幸

 日中双語吟誦シリーズ
 ①『黄鶴楼送孟浩然之広陵』https://youtu.be/eN05V3iLIsc
 ②『垓下歌』https://youtu.be/qUdYaGuTek8
 ③『贈汪倫』https://youtu.be/t-IUvjtdmBA
 ④『静夜思』https://youtu.be/UbkQME5cM0E
 ⑤『春望』https://youtu.be/jbagwCgA-ic
 ⑥『陽関三畳』https://youtu.be/2rQ1n_xZpCs
 ⑦『楓橋夜泊』https://youtu.be/bZgJBH43QTE
 ⑧『春暁』初版https://youtu.be/DR929bhPnwA
 ⑧『春暁』日本語漢字音追加版https://youtu.be/mbwC7bTluiM
 ⑨『早発白帝城』https://youtu.be/GpRjCc7BgZI
 ⑩『絶句四首 其三』https://youtu.be/BhkSA_s6Dro
 ⑪『偶成』https://youtu.be/MFl6hK2NutM
 ⑫『小池』https://youtu.be/ealHJF1FHBg
⑬『清明』https://youtu.be/5gKREcoAqBU
 ⑭『客至』https://youtu.be/RUdh0aA7068
 ⑮『出塞(從軍行)』https://youtu.be/kSbc5EDLLAQ

中日雙語吟誦《出塞(從軍行)》王昌齡

系列的第15部作品。作為邊塞詩人也很有名的王昌齡的《出塞(從軍行)》。絲綢之路、西域、異族、長城、李廣、李陵、司馬遷、中島敦、敦煌、井上靖的聯想逐漸擴大。
本系列除了中文的吟誦之外,還嘗試用其旋律來唱日語漢字音以及日語譯文,還加入了在編曲上下功夫的伴奏。

  這次採用的調子是迄今為止使用最多的楊芬女士彈著古琴傳達的調子,源於陳炳錚先生福州吟誦調。
漸漸地可以聽到口傳吟誦了,但是由於高齡者的無伴奏吟誦音程不穩定,難以采寫,所以對她和古琴的演奏一起繼承下來的傳承有很大的幫助。
  我看了一個視頻,葉嘉瑩教授(97歲),一位現居加拿大的華裔學者,談論詩歌吟誦。她在幼年時期接受了父母的徹底的古典中文教育,戰前從北京大學英文系畢業,她說:“我沒想到吟誦是給別人聽的。”。
關於口傳吟誦,雖然傳承者越來越少,但再次讓我感受到,這也是存在很多吟誦的證據。
依字行腔(按照中文聲調的動作用旋律唱),平長(平聲長),仄短(仄聲短),入聲促(入聲緊),韻字拖音(韻字長),我想相當被保護。另外,像往常一樣,在視頻字幕上以平仄的顏色來表示。
影像利用了在陰山山脈、內蒙古、隴西、蘭州、甘肅、河西走廊等詞語中檢索得到的影像。

詞:杜甫
曲:陳炳錚(福州)
傳:楊芬
吟:杉本紀幸

中日雙語朗誦系列
①《黃鶴樓送孟浩然之廣陵》
②《垓下歌》
③《贈汪倫》
④《靜夜思》
⑤《春望》
⑥《陽關三席》
⑦《楓橋夜泊》
⑧《春曉》
⑧《春曉》日語漢字音追加版
⑨《早發白帝城》
⑩《絕句四首其三》
⑪《偶成》
⑫《小池》
⑬《清明》
⑭《客至》

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