日中2ヶ国語詩吟『春望』(卞民岩 調) – おれたち福井人  

日中2ヶ国語詩吟『春望』(卞民岩 調)

 タイトル表現・言い回しを更に変えてシリーズ5作目で、杜甫の『春望』です。

 このシリーズは、中国語吟誦に加えて、その旋律で日本語訓読書き下しも歌ってしまおうという試みですが、今回の調子(旋律)は、この試みの原点とも言えるものです。40年程前の大学生時代、福井大学で中国語を教えていただいた卞民岩先生が、中国語科・漢文科の宴席で歌ってくださったメロディーを、録音もないのに、なぜか覚えていたことによります。長い戦乱や文化大革命によって、中国のすばらしい様々な文化が失われてしまったと嘆いていらしゃった卞先生でした。中国語吟誦についても、いろいろと探していましたが、ネット上でも、子どもたちの暗唱のために作られたものばかりで、味わいのある作品に出会えませんでした。しかし、数年前から、ネット上で、これまでの4作で採り上げてきたような、素晴らしい作品に出会うことができるようになってきました。卞先生は、中国人は世界中にいるから、中国文化はまた必ず復活するともおっしゃっていました。

 定年退職前の教員時代にも機会があればアカペラで披露することもありましたが、コロナ禍の中、DAWソフトで伴奏づくりをすることにも慣れました。すてきな調子を見つけたり、できれば自作したりしていきたいと思っています。

 画像は、春望のイメージを沖縄のグスクに求め、一般財団法人沖縄観光コンベンションビューローの運営する「『おきなわ物語』メディアライブラリー」の画像を使用させていただきました。また、卞民岩先生を偲んで、卞先生が創設者である大阪最古の中国語専門学校「中国語文学院」の内山加代学院長から送っていただいた写真(創設時代に中国語文学院があった大阪市西区川口町(本田2番町)の中華北幇公所会館の写真と2期生の方が保管されていた開校1周年記念で学院玄関で撮った集合写真)も使わせていただきました。集合写真についていた日付は私の誕生日の11日前、私の友人の誕生日でした。

 詞 :杜甫
 曲 :卞民岩 調
吟誦: 杉本紀幸

日中2ヶ国語詩吟
①『李白黄鶴楼に孟浩然の広陵に之くを送る』https://youtu.be/eN05V3iLIsc
②『垓下の歌』https://youtu.be/qUdYaGuTek8
③『汪倫に贈る』https://youtu.be/t-IUvjtdmBA
④『静夜思』https://youtu.be/UbkQME5cM0E

ブログ(卞民岩先生を偲んで)https://fukuijin.jp/?p=1215

中日双语吟诵《春望》- 卞民岩 调 –

这是杜甫的《春望》。系列第五部进一步改变了标题表达和措辞。

这个系列除了中文的朗诵之外,还尝试着用那个旋律来演唱日语训读写下的歌词。这次的调子(旋律)可以说是这个尝试的原点。大约40年前的大学生时代,在福井大学教我中文的卞民岩老师在中文专业·汉文科的宴席上唱的旋律,虽然明明没有录音,但是不知为什么我记得。他感叹,由于长期战乱和文化大革命,中国优秀的各种文化都丧失了。关于中文的吟诵,我也找了很多,但是在网上也都是为了孩子们的背诵而制作的,所以没能遇到有意思的作品。但是,从几年前开始,我就在网上遇到了至今为止4部作品都采用过的优秀作品。他也说,中国人遍布世界,中国文化必将复活。

  退休前的教师时代,如果有机会的话,也会无伴奏地表演,但是在冠状病毒灾害中,我也习惯了用DAW软件来伴奏。我想找到一个好的调子,如果可以的话我想自己创作。

  图片中,我向冲绳的琉球王国的城堡以及相关遗产群寻求春望的印象,并使用了一般财团法人 冲绳观光会议局运营的“冲绳物语媒体文库”的图像。另外,为了缅怀卞民岩老师,以卞老师为创始人的大阪最古老的汉语专门学校“中国语文学院”的内山加代学院院长寄来的照片中,我使用了两张照片(创设时代有中国语文学院的大阪市西区川口町(本田2番町)的中华北帮公所会馆的照片和为了纪念建校1周年,在学院门口拍的集体照)。集体照的日期是我生日的11天前,就是我朋友的生日。

词 :杜甫
曲 :卞民岩 调
吟诵:杉本纪幸

おすすめ

2件のフィードバック

  1. admin より:

    感謝您的詳細評論。在說明欄裡也寫過了,他在上課的時候也經常告訴我您投稿的時候的事情。在福井,也有東亞同文書院畢業的大老師。他是曾經擔任過NHK電視中文講座講師的宮田一郎老師。他大概快百歲了吧。我想在福井卞老師擔任中文教師也是和宮田一郎先生有關係的。當時的語音教材都是盒式磁帶,而日本的中文語音教材幾乎都是以卞民岩老師的錄音為主。

  2. iseilio より:

    應該是在翻弄 “現代日中辭典” 的時候,在序文中看到卞民岩、卞先生的名字,而想到要搜尋一下,沒想到真找到了這裡。

    卞先生是我舅父的好友;舅父畢業於同文書院,是否同窗之誼,或者其他因緣的交情並不瞭解。尤記得國民黨退守台灣,卞先生也是當時來台的大陸人士,因此有幾次見過騎著腳踏車的卞先生來找舅父。

    透過卞先生在宴席中吟唱這一闕 “春望” ,讓第三者的我真切的領受到 “國破山河在” 的沉痛心情。翻找出卞先生在東京舅父寓所的舊照,緬懷故人,默禱!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください