日中バイリンガル詩吟 第28作『葛覃』(詩經・國風周南) – おれたち福井人  

日中バイリンガル詩吟 第28作『葛覃』(詩經・國風周南)

 今回取り上げた『詩経』開巻第2の『葛覃』も、前作の『關雎』のように、貴族たちの饗宴の中で演奏されていたとの記録が『周礼』や『礼記』にあるそうで、『葛覃』の雰囲気を受け継ぐ編曲にしてみました。
 『論語』に直接のコメントはないようですが、西郷隆盛の愛読書として有名な佐藤一斎の『言志四録』(『言志晩録』140)には、「關雎の化は、葛覃・巻耳に在り。勤儉の風、宜しく此れより基を起すべし。」との記述があります。
 儒教において勤勉・倹約・婦徳などの教育に使われたようですが、里帰りの歌のようです。新妻は嫁して三ヶ月後に嫁ぎ先の廟見の礼を許され、その後、里帰りして実家の氏族霊に報告することで、両家の融和をはかったそうです。その祭礼用の服を葛の繊維で作ったようです。里帰りにあたって新妻は教育係の師氏に許可を得なければならなかったようです。
 注目していた日本語訳詞ですが、やはり白川静訳は、ほぼパーフェクトに、楊芬さんの旋律をもとにした伴奏の上で歌うことができました。改変した場所は、『關雎』よりも少なく、「細き布太き布とり」の「とり」を除いただけでした。

中日雙語吟誦第28作《葛覃》(詩經·國風周南)

  這次提到的《詩經》開卷第二部《葛覃》也像前作《關雎》一樣,在《周禮》和《禮記》中有在貴族們的宴會中演奏的記錄,試著將其作為繼承《葛覃》氛圍的編曲。
  雖然《論語》中沒有直接的評論,但作為西鄉隆盛的愛讀書而聞名的佐藤一齋的《言志四錄》(《言志晚錄》140)中有這樣的記述:“關雎之化。在葛覃卷耳。勤儉之風。宜自此起基。”
  在儒教中被用於勤奮、節儉、婦德等教育,但好像是回老家的歌。 新娘出嫁三個月後被允許去婆家拜廟,之後回老家向老家的氏族靈報告,謀求兩家的融合。 那個祭禮用的衣服好像是用葛纖維做的。 回老家的時候,新娘好像必須得到婦道指導老師的許可。
  有關我們矚目的日語翻譯詞,還是白川靜譯幾乎是完美的,可以在楊芬旋律的伴奏下演唱。 改變的地方比《關雎》少,只是除去了“細き布太き布とり”的“とり”。

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